【読書中感想文】日本再興戦略 (NewsPicks Book) 著者 : 落合陽一
16ページ読んで…
NewsPicksの本にばかり触れていると、みんな同じことを語っている。
今は個の時代。高度経済成長期の日本は、上から指示されたことをしていればよかったが、今は自分の力で行動することが今まで以上に求められている。
個の時代。自分の好きな事を突き詰めればインターネットの力を使って、稼ぐことができる時代。周りと同じことをしなくても、働くことができる。
個が埋もれることなく、マッチする人たちがいればネットが結び付けてくれる。
だとすれば、会社に所属することが全てではないし、会社に所属することに理由を持って生きていくべきだと思う。なぜ、会社に所属するのか。
物の売り方も変わる。ただ宣伝していれば売れる時代ではない。今の会社はニッチ産業だからお客さんに恵まれているが、もっとお客さんと製品を結びつける方法はあるはずだ。
現代を生きるために持っておいた方がいいマインドをこの本から学べるといいな。
66ページ読んで…
第1章を読み終えて、日本がなぜ戦後、高度経済成長期を迎え、その後失速したのか、落合さんの考えがわかった。
インターネット技術がここまで進化した現代において、日本の多くの大人たちはその流れについていけていない。そんな人たちが経営をし続けている事が、日本の成長の退化の要因である。シンプルに言いすぎているが、
僕たちが、いままさに時代の流れが変わってきていることに気づき、変わっていかないといけないという気持ちにはなった。
僕の悩みで言うと、一つの会社に所属して、そこからの収入だけで生活を成り立たせるという生き方はもう古いのではというものだ。
会社が社員を満足いくまで養ってくれる時代ではない。だからこそリスク分散、何かあったときのために、自分で稼ぐ力をつける必要がある。
英語や、プログラミングなど様々なスキルといわれるものがあるが、それはあくまでも何かを作るための手段でしかない。それでは、雇われる側にいるだけで終わってしまう。
僕が考えるスキルは「モノを作るちから」「システムを作るちから」だと思う。
やはり世の中の人が使うシステムを作ってしまえば、絶対的に雇う側になることができる。そのためにプログラミングや英語やその他もろもろの知識を学ぶという思考で勉強をするべきだ。
英語ならば、英語を使って何かを売ったり、作るスキル。
プログラミングで何かシステムを作って、誰かに使ってもらうようにするスキル。
そういう自分で問題を解決できる力がないと、いくら知識を身に着けても何もできない。
という事で、前々からやりたいと言いながらやっていなかった、アプリを作ってみたい。キャンプで役に立つアプリを作って、キャンパーに使ってもらえると面白い。
そういう大きな絵を自分でかけることが、いつの時代も必要なのだと思う。
あと、今の悩みはゲームに関する悩みだ。
ゲームがめちゃくちゃ好きで、依存症一歩手前くらいに好きなのだが、好きすぎて他のことに手を付けたくなくなる。要因は、ゲームをする時間をマイナス、もしくは成長0と考えてしまっているからだと思う。だから、ゲームすることで何か良いことが起きるようにできれば、ゲームをもっと肯定的にとらえることができる。
それが実況動画を撮るなのかなんなのかわからないが、そうやって良い事につなげるシステムを見つけて、作り出すことをしたい。
108ページ読んで…
第2章は日本の歴史の話が中心だった。
江戸時代の社会のシステムは士農工商。クリエイティブにものを作ることができる人の価値が高く、金融などお金を動かす仕事は価値が低かった。
AIが商業の仕事をどんどん効率化していくのは何となくわかる。
だからこそ、自分の力で何かを作ることができる人が強い。人がやりたいことに乗っかるだけでは、いつしか何かに代用されてしまう。
幸いなことに、何かの職人を目指さなくても、インターネットテクノロジーという手段が僕らにはある。
やはり、スキルは手段でしかなく、目標とすべきは自分で何かを作る力だ。
183ページ読んで…
著者の言いたいことが見えてきた。
日本は少子高齢化という点において先進国である。
そして、技術の進歩によってAIをはじめとした、作業効率化のシステムをどんどん作ることができる環境にある。我々を取り巻く社会状況のニーズと、技術が合致している。
ここで少子高齢化、労働力不足を解決するソリューションを発明できれば、数十年後に少子高齢化を迎える中国などの全世界よりも一歩先に価値を作ることができる。
少子高齢化や労働力不足はデメリットでしかないと思っていたが、ピンチはチャンスだということか。
254ページすべて読み終えて…
一番最後にあった、モチベーションの話が一番面白かった。
一つ一つの単語が簡単に頭にスルスルと入ってきた。著者の熱意がこもった文章だと感じた。
近代的人間とデジタルヒューマンの違いが、すぐにやり始めるか、やる前に考えるか。という点だと言っている。
ここまでデジタルデバイスと密接した生活を送る僕らは、何かを始めようとすると大抵のものに関して、どう始めたらよいかを教えてくれる誰かがいる。
何を準備すればよいか、失敗しやすい箇所はどこかなどみんなが知りたい情報は、日々更新されながらどんどん作られている。
世の中の環境が目まぐるしく変化する世の中で、将来どうなっていたいかを予想することは難しい。それよりも、今やれることをやることで、自分を形成していくことが大事。深く考えなくても、ネットを見ればやりたいことのためにやるべきことは教えてくれる。
この文章を読んだときに、Youtuberのような人たちを想像した。将来どうなるかわからない。先駆者もいない。そんな世界に飛び込んでいける人たちは、きっと何かになろうとして動画を作り始めたのではなく、目の前に動画があったからYoutuberにまでたどり着いたんだと思う。現代人の新しい生き方と職業には共通点があるような気がした。
キャンプブログを書き始めて思う事も、やってみないと好き嫌いが分からないということだ。キャンプを始めて見て、目の前にブログがあったから文章化してみようと思った。文章を書いてみて初めてわかる。文書を書き続けることの難しさや、効率化するための思考など。
僕がやりたいことが自分のキャンプを記録することだとすると、それに対して一番やりやすい方法はなんなのか。ラジオ形式か、動画か、文章か、写真か。
いろいろと思考しながら、自分のスキルを身に着けてきているわけだが、結局とりあえずやってみたからこそ、僕の思考が回りだしている。
こんなアウトドアにのめりこむとは思っていなかったが、いつの間にかキャンプは僕のアイデンティティとなっている。
やれることをやった結果、それが僕自身を形成し始めている。
とにかくいろんなことをやってみる。やることで力が付き、本著でいうところの百姓としての力を身に着けることができるのだろう。
何になるかは考えない。目の前に何があるか、何ができるかを考える。