テンセキコケムサズ

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ソロモンの偽証・前編の話

ソロモンの偽証を鑑賞してきた

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前編・後編に分けられた超大作

ソロモンの偽証は、前編・後編に分かれている。

僕はそれだけでわくわくしていた。

 

原作から作られた映画は2時間という時間の縛りに制限され、

細かい説明を省く、もしくはやりたいことを詰め込みすぎてよく分からなくなる。

ということがよくある。

なので、原作があるよりかは、映画のために書き下ろされた作品の方が僕は好きだ。

 

でも、この映画は前編で、軸となる自殺した中学生を取り巻く中学生の

心情とか状況をしっかり描いてくれた。

僕はそれだけで満足だった。

 

ほぼ素人とは思わせない主役の演技

主役の女の子が、この映画の主人公にぴったりの、

とても落ち着きがあり芯のある演技をしていたので、

若手のベテラン女優さんなのだろうなあと、鑑賞中ずっと考えていた。

 

しかし後にググってみると、この映画がデビュー作だということがわかり

驚愕した。

 

あと、他の中学生の子たちがさらに初々しい演技だったので、なおさら

この藤野涼子さんの演技力の凄さを感じた。

あと、芸名も配役の藤野涼子を使うそうだ。

 

マスコミの描かれ方に違和感

この映画でとても違和感に感じたのは、マスコミの報道の仕方だ。

この映画の「事件を取り上げるマスコミ」は現実とはだいぶ違う。

 

事件に直接関係する教師のインタビューを報道。

容疑者の父親の暴力シーンを報道。

生徒たちのインタビューを報道。

あげくのはてに、取材したディレクターが

「正義は一体どこにあるのでしょうか!」とコメント。

 

マスコミの取材・報道がきっかけとなり、この事件が学校外に知れ渡ることになるのだが、現実のマスコミのリアルな報道がされた場合はこんな大事にはならないのではないかと思う。

 

だが、映画やドラマの中のマスコミは大抵このような報道を行う。

真実を見つけ出し社会に公表する、という名目のもと

手段を問わないマスコミ。

実名報道が行われた際の影響など一切無視だ。

このマスコミのあり方にはとても違和感を覚える。

 

あと、この映画の中で、取材ディレクターのおっさんひとりが、

なりふり構わない汚い手段を取っているという感じで描かれているが

実際はマスコミ界全体が汚いやり方を行っているわけで

あのおっさんが役柄的にスケープゴートになっているのがとても気に食わなかった。

 

後編でやっと裁判が始まる

兎にも角にも、裁判は後編から始まる。

僕は裁判の話が大好きなので、後編が本当に楽しみだ。