シンプルに考える
会社の利益減少の件があってから、僕の人生にとって働くとはどういうことと定義づけるか考えている。
大学生以降、思考に靄がかかっている感覚にたびたびなる。10代のころと比べて、思考し続ける体力が無くなっているのだ。毎日何時間も机に向かっていたあの頃と比べると、今、集中して考え続けている時間がどれくらいあろうか。
だが、そんなことは言っていられない。僕の時間は刻々と消費されている。
冒頭30ページを読んで、この本を読むことでできるだけ自分の思考をシンプルに因数分解できないかと期待している。シンプルに考える事を学び、思考を深めたい。
60ページ読んで…
この本はLINEの社長の自叙伝のようなものなのだろうか。理論的な思考方法というよりも、自分の歩んできた道を振り返りながら、その時の経験にキャッチコピーを付けたものを読まされている気分だ。
話している内容はシンプルで分かりやすい。お金や権威ではなく自分が熱狂できるものに集中できる場所で働き続けることが大事だと言っている。
確かに、働き方に悩んでいる僕にとっては、とても刺激になるし、ポジティブな言葉ばかりなので読むと元気になる。が、前回読んだ佐渡島さんの言葉を借りれば、これはテンションの高さから生まれる熱狂の種に近い。
僕は今モチベーション、自分の将来の在り方、働くことの在り方を見つけたい。
100ページ読んで…
ずっとこの人の理想の大人像を聞かされている。正論を並べているだけで、面白くない…
ブクログにあった感想にすごくしっくりくるものがあった。
「この手の本は、読んで知識を得るというよりも、日々仕事をする中で、同じような問題意識をもつ読者が、本のことばを通じて著者と対話をしつつ、自分の考えを深めるきっかけになれば読んでよかったな、と思えるのではないでしょうか。」
本を読み終えて…
終始つまらない文章。この本を通して何を伝えたいのか。伝えたいことのために必要なだけの文章を書いているのか疑問に思う。
ユーザーが望む、新しいものを作る。その熱意を持った社員を周りに置く。どんなことも世の中に必要なものを見極めれば、おのずと解が出る。
自分の成功した体験に、正論を付け加えてたんたんと語られても、何も共感できない。
統制は要らない、ビジョンは要らない、情報共有はしない。
フックになるような言葉をタイトルに掲げているが、それぞれの内容が繋がっていないので、何を伝えたくて述べているのかわからない。
結局、社長のやってきたことを振り返りながら、成功した理由を一般論のように並べているだけなのだが、言っている内容が正論であるというだけで、僕らに寄り添う姿勢もなく、ただただ飲み会で上司の過去の栄光を聞かされているような感覚になった。
以上。